テイバーパイプは、12~15世紀ごろ 、リコーダーが登場する以前のヨーロッパ各地の軍隊あるいは祭りなどで演奏されていました。また、13世紀ごろのドイツの文学や詩には、吟遊詩人によりテイバーパイプが演奏されていたという記述がたくさん出てきます。イギリスでも16世紀以降に盛んに演奏され、その後、モリスダンスの伴奏として活躍しました。
オックスフォード大学のBateコレクションの中にはHenry potter & Co.とRudall Carte & Co.の2本のテイバーパイプがあり、どちらも19世紀半ばに製作されています。
テイバーパイプは片手で演奏します。もう片方の手はテイバー(ドラム)をたたいたり鈴を鳴らしたり何でもできます。楽器としてのテイバーパイプは、第一オクターブを使わずに第二オクターブと第三オクターブで演奏します。
吹き方は、リコーダー同様に口にくわえ、左手の(右手でも可能です)親指と人差し指と中指で上と下に3箇所あるトーンホールを押さえます。この時、左手の小指と薬指は笛の末端を挟むようにして笛を支えます。
現在の一般的な運指です。